さて、選挙結果だけを見ると、住民のみなさんは「?」と思うことでしょう。
或いは怒りを覚えていらっしゃるかも知れません。
元首長で元県議の方が全体の21%もの得票をしたことではありません。
得票数からいえばいわゆる泡沫候補(最近ではインディーズ候補とも言います)の多かったことです。
19人中4人が法定得票に達せず、しかも16番目(順位的には当選)の人すら法定得票に達せず、欠員の15名となったことです。
私も異常事態だと思っています。
もちろん、以前にもそのような方はいらっしゃいました。
告示日当日に温泉に行ってた人も知っています。
選挙のやり方は自由です。
故青島幸男さんは参院時代「選挙活動を一切しない」人で有名でしたが、泡沫候補とは言われませんでした。
当選し続け、都知事にもなったからです。
著名人は選挙活動をしなくとも「泡沫」とは言われませんが、一般の無名の方が選挙活動をしなかったり、特異だったりすると「泡沫」と言われるのです。
その差は票を取ったか、取らなかったかに依るのですが。
今回の選挙戦も何名かは特異な選挙手法をとってました。
何もせずポスターも名前を書いたコピー用紙のみの人、緑の旗で手を振り続けるだけの人。
結果としてそれは「泡沫」と呼ばれる手法になってしまったわけですが。
前回の選挙でも、もし選挙戦になっていれば、泡沫と呼ばれる候補になっていた人は何名かいました。
無投票だったので、見えなくなっていますが、私が見るに泡沫でした。
(選挙体制が整っていないという点で)
いつの間にか、西脇市議会議員選挙は泡沫天国になってしまったのかもしれません。
このようなことになったのは、定数が16名になってからなのは間違いありません。
少なくとも定数が20名のときも18名のときもこんなことは無かったのです。
時代的なものなのか、定数減によるものなのかは検証が必要です。
8年前の18名での選挙戦では次点が819票でした。
今回に当てはめれば10位までしか当選しません。
12年前の20名での選挙戦では次点が719票でした。
今回に当てはめれば12位までしか当選しないのです。
今回は516票で当選です。
正確に言いますと法定得票数(303票)をクリアさえしていれば、当選だったのです。
8年前の最下位落選が774票でした。
有権者数 投票率
平成29年 34,402人・57.81%(定数16・立候補者19)
平成21年 35,502人・67.02%(定数18・立候補者20)
平成17年 36,114人・72.28%(定数20・立候補者24)
有権者の数は12年前に比べ2千人も減っていないのに、投票者数は26,105人から19,887人と約6千人強も減っているのです。
台風のせいもあったかもしれませんが、非常事態と言っていいと思います。
民主主義、地方自治の危機につながるのではないでしょうか。
次期は議員定数の話が住民のみなさんの間からも出てくるのは必至です。
選挙期間中私も幾度となく聞かれましたし、また私自身も演説等で議員定数の話はさせてもらいました。
私はよく議員定数削減論者と見られていますが、次期は上記のことも鑑みながら、議員定数は削減ありきではなくゼロベースから話を始めることにしようと思っています。
もちろん、住民のみなさんと議会で対話しながら詰めていきたいと考えています。
と、同時に住民から信頼される議会をどう作っていくか、という私のライフワークも研究と実践を重ねていきたいと思います。